

石川県の自社工場で製造している洋食器メーカー、ニッコー株式会社(NIKKO)。
ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)協力の元、ウィリアム・モリスのカップ&ソーサーやプレートなどを生産していました。
生産・販売期間は1990年〜2018年で、2022年現在ではニッコーにも在庫が残っていないとのこと。
NIKKO様に問い合わせをしたところ、丁寧にお答えいただき、大変ありがたかったです。

V&A美術館とのコラボレーション食器の中でも特に人気が高いのが、カップ&ソーサーです。
デザインバリエーションが豊富で、どのデザインも素敵…。廃盤商品なのでメルカリやラクマなどのフリマアプリ、ヤフオクで探している方も多い食器です。
楽天市場のショップでもたまに見かけるので、好きな柄が出ていないかチェックしています。
楽天市場で「ウィリアム・モリスのカップ&ソーサー」をチェックする

ニッコーが生産していたウィリアム・モリスのカップ&ソーサー。種類が多いようで全ラインナップはわかりませんでした。
こちらの記事では、少しずつ集めたり、譲っていただいたカップ&ソーサーをご紹介しています。

美しいデザインのカップ&ソーサーですが、飾るだけでも日常づかいしやすい点が気に入っています。

その時の気分やお菓子に合わせてカップ&ソーサーを選ぶのも楽しいです。
ウィリアム・モリスのカップ&ソーサーは喫茶店でも見かけることも。

V&Aのロゴとウィリアム・モリスの文字がデザインされていました。

ウィリアム・モリスは英国ヴィクトリア朝時代のデザイナーです。(1834-1896)
植物・中・鳥など自然界をモチーフとしたパターンが中心。

中はヴィクトリア&アルバート美術館について。1909年に開館した国立美術館で、膨大な数の工芸品が所蔵されています。

裏表紙にはNIKKOさんのクレジットが記載されていました。「ウィリアム・モリスの器を末永くご愛用ください」と書かれています。

別のカップ&ソーサーに入っていたカードです。

いちご泥棒が表紙のカードには絵柄の紹介が掲載されていました。
左ページから「アイリス・ジャスミン」、右ページ「マリーゴールド・バッチェラーズボタン・ゴールデンリリー」。

次のページも絵柄の紹介でしました。
左ページから「グランビル・ピンパーネル・いちご泥棒」、右ページ「アウル・クレイ・ブラザーラビット」。

もう1つのカードはNIKKO製品の使い方についてです。


電子レンジの温めについても記載がありました。カップ&ソーサーは繊細なアイテムなため電子レンジと食器洗い乾燥機は使用しないのがおすすめです。

NIKKOのウィリアム・モリスのカップ&ソーサーはファインボーンチャイナです。

東京都台東区にあるカフェ「from afar」や「菓子屋 シノノメ」の毛 宣惠さんの素敵なレシピ本です。
from afarでウィリアム・モリスのカップ&ソーサーが使用されており、こちらの本でも少しだけ登場していました。
本の最後に掲載されている食器棚にはモリスのカップ&ソーサーがずらりと並んでおり、どんなデザイン・形のカップ&ソーサーがあるか見入ってしまいました。

1876年に「るりはべこ」をモチーフとしてデザインされたパターンと書かれていました。
シンメトリックな絵柄が特徴的で、他の柄よりも余白が少ない印象です。

ソーサーは果物やお菓子のお皿としても使いやすい大きさです。

ニッコーのV&Aウィリアム・モリスはコーヒーカップだけでなく、ティーカップも生産されていました。

自宅ではICHENDORF MILANO(イッケンドルフ ミラノ)の耐熱ガラス・ティーポットを使用しています。
1杯分のお茶用としては不向きな大きさ・形ですが、たっぷりお茶を淹れたい時に重宝しているアイテム。

持ち手のデザインが可愛くて気に入っています。

イッケンドルフのティーポットは人気のアイテムなので、売り切れ・予約になっていることが多いです。

ゴールデン・リリーのシングルMコーヒーカップを使用しました。マモン・エ・フィーユのビスキュイはバード&アネモネ(ワインレッド)に。


よく使用しているQUEEN ANNE(クイーン・アン)のオーバルトレイと合わせました。
お菓子やケーキを載せやすいトレイで、ウィリアム・モリスのカップ&ソーサーともよく合います。

左が「アウル」、右が「グランビル」のカップ&ソーサーです。

パイインターナショナルが発行している100枚レターブックシリーズ。中でも「ウィリアム・モリスの世界」は人気が高いアイテムです。
カップ&ソーサーで採用されている柄もいくつか便箋で見つけることができました。

表紙のメタリック印刷も素敵です。

パラパラとめくって見るだけでも楽しいです。

2022年のバレンタインで通販購入できた「キツネとレモン KITSUNE TO LEMON」シリーズ。
可愛いお菓子とパッケージが素敵なシリーズです。

柄は「フルーツ」を選びました。
ウィリアム・モリスのカップ&ソーサーは口元が少し広がっており、飲みやすいのが特徴です。

神戸市の北野エリアにある「神戸にしむら珈琲店 北野坂店」。フードとドリンク、どちらも美味しい喫茶店です。

2階は食事中心のレストランで、1階は飲み物中心に喫茶です。

クラシックで上品な印象の内装が素敵なお店。

こちらの窓側席が特に人気です。

木製のカバーが印象的なメニュー表。

今回は「カフェ・ロワイヤル」を注文しました。必ずというわけではありませんが、こちらの飲み物でウィリアム・モリスのカップ&ソーサーが使用されています。

サンドウィッチやキッシュ、トーストも美味しいです。今回は350円のバタートーストを注文しました。

注文した日は「アイリス」のカップ&ソーサーが使用されていました。
カフェロワイヤル。
— ぱんくま (@clipnotebook) April 19, 2022
角砂糖にブランデーを染み込ませているので、火をつけるとフワッと良い香りがする。
ウィリアム・モリスのカップ&ソーサーもやっぱり素敵🥰 pic.twitter.com/q1RtMHEFpc

喫茶店で食べるバタートーストは本当に美味しい…

「アイリス」はウィリアム・モリスのカップ&ソーサーの中でも特に華やかで、高級感があるデザインです。

どのデザインも素敵で違った魅力があるウィリアム・モリスコレクション。
2022年時点では現行品が販売されていないのが残念ですが、フリマアプリでもよく出品されているので少しずつコレクションしやすいです。

フリマアプリなどで検索する場合は「ウィリアム モリス カップ ソーサー」で検索するのがおすすめです。
2012年発行のニッコーの食器カタログを見ると、シングルコーピーカップセットが5,250円でした。(当時の価格)

柄ごとにカップ&ソーサーの写真を掲載





ウィリアム・モリスのデザインの中でも特に人気が高く、100枚レターブックでも採用されていました。

いちご泥棒は1883年の作品。庭の茂みの中から飛び立つ小鳥を見てデザインされたもの。


1892年に矢車菊をモチーフにデザインされた。



1887年の作品。花と鳥を組み合わせたデザインで、動物と植物の組み合わせはモリスの得意なテーマ。





ダイナミックの動きを表現した絵柄と淡い色合いの組み合わせが素敵なデザイン。

くねらせた茎とユリの花を中心にさまざまな花が描かれている。





フクロウが描かれているタピストリーの絵柄。深いグリーンカラーが美しいカップ&ソーサー。






蓋付きタイプのカップ&ソーサーも販売されていました。蓋はサイズが同じカップであれば、他の柄のカップにも使用できます。



1882年、インディゴ染に成功した最初のデザイン。ウサギがモチーフで深みがあるブルーが特徴。

















ここまで見てくださり、ありがとうございます。
たくさんの方に見ていただける記事ではないと思っていたのですが、とても好きなカップ&ソーサーなので写真を中心にご紹介いたしました。