

100円ショップのセリアでは、好きな布や紙を使ってオリジナル缶バッジが作れる「缶バッジキット」を販売しています。2019年6月5日に発売された新商品で、発売元はワールドアトラス(株式会社元林)です。
セリアの店舗では品薄の状態が続いており、ツイッターで「缶バッジキット」と検索するとたくさんの使用ツイートを見ることができました。
オリジナルイラストや好きなイラストを使って缶バッジを作っている方も多いです。

こちらの記事では、100均セリアで購入した缶バッジキットの種類や使い方、活用法を写真付きでご紹介しています。大人はもちろん、お子さんと一緒に缶バッジづくりを楽しむことができるアイテムです。
セリアを5店舗ほど覗いてみましたが、そのうち3店舗は在庫がありませんでした。遠くの店舗で購入する場合は、事前の在庫確認がおすすめです。
6/5以降順次発売🌟【缶バッジキット】
— 株式会社元林💖平日毎日投稿! (@motobayashi_jp) June 4, 2019
オリジナル缶バッジが作成できちゃうキットが100円ショップに登場します!
お好きな紙や布で作ってみてくださいね🙆♀️#100均 #元林 pic.twitter.com/1El2UhZHcv
セリアの缶バッジキットは、全部で5サイズを販売しています。商品サイズとJANコードが発売元の株式会社元林さんのツイッターで公開されていました。
全サイズを揃えたかったのですが、一番小さい「32mm」と「100mm」を見つけることができませんでした。

こちらの記事では、左から「44mm・57mm・77mm」の缶バッジキットを使用しました。どのサイズも1セット110円(税込)で販売しています。

商品パッケージの説明書きには「お好みの紙や生地を使用してください」と記載されています。特に布は缶バッジ作りがしやすく、初めての場合でもきれいに仕上がります。

セリアの缶バッジセットは、台紙と缶バッジ本体の両方を使用します。透明な袋から台紙と缶バッジを取り出しました。

缶バッジ本体は二つのパーツに分かれています。缶バッジ5個入りセットの場合は、全部で10個のパーツが入っていました。

布や紙を貼り付ける時に接着剤を使用します。説明書きでは「本製品には接着剤は付いていません。市販の接着剤をご使用ください」と書かれていました。
今回は100円ショップで購入した接着剤を使ってみました。左が布用接着剤で、真ん中と右が強力瞬間接着剤です。
強力瞬間接着剤は「金属にも使用できる」と書かれていたので良さそうだと思い購入したのですが、すぐに接着剤が乾いてしまい、うまく引っ付けることができませんでした。
予備として購入していた布用接着剤が重宝しました。

注意書きには「接着が完全でないと使用中に外れる場合があります」「接着剤の種類によっては変色することがあります」と記載されていました。
ツイッターで「木工用ボンドで変色した」というツイートを見かけました。取り付ける紙や布は再利用できないことがあるので注意が必要です。

商品パッケージの裏面に缶バッジの作り方がイラスト付きで掲載されていました。文章でまとめると難しそうに見えますが、作業自体は簡単でスムーズです。

一番はじめに台紙から型紙を切り取ります。

真ん中のグレーになったいる部分が缶バッジのサイズ、周りの斜め線が中に入れ込む紙や布の大きさです。

布や紙の端部分を利用できる場合は、クリップでまとめて留めてからカットするとスムーズでした。

布や紙のデザインによって、切り抜きたい場所が変わります。缶バッジ本体を合わせてみて、大体の位置を決めました。

布や紙の内側部分を使用する場合はコンパスが重宝します。穴が開かない程度にコンパスをのせ、うっすらと円を描きます。

コンパスで記した線に沿って布を切り取りました。

上の写真では、44mm・57mm・77mmのカットした型紙を並べています。
それぞれの型紙のサイズは「44mmが直径7.4cm」「57mmが直径8.7cm」「77mmが直径10.2cm」でした。

布用接着剤をフチと内側に塗りました。内側の真ん中部分には布が当たらないので塗っていません。

強力瞬間接着剤では布をひっつかず、布用接着剤を使用しています。

餃子の皮を包む時のようにひだを作りながら布を内側に折り込みました。

表面にシワができていないことを確認し、布の上に接着剤をつけます。

ピンが付いているパーツをしっかりと押さえ、下のパーツと布、上のパーツをくっつけます。

缶バッジを作ることができました。はじめは作業に慣れず時間が掛かりましたが、慣れてくると乾燥以外はスムーズに作業を進めることができます。

楽天市場の「コルティーナ」で購入した北欧生地を使用し、缶バッジを作りました。上の写真ではお試しハーフカットクロスを並べています。

マリメッコの生地を使って缶バッジを作りました。他にも手芸屋さんで購入したソレイアードやムーミン生地、CHECK&STRIPEの花柄生地を使用しています。
缶バッジ作りは少量の生地でできるので、自宅にある好きなカットクロスやハギレで作ることができました。

上の写真では44mmと77mmの缶バッジキットを使用しました。細々とした模様の生地は缶バッジ作りに使いやすく、大柄の生地はやや使いにくい印象です。

缶バッジなのでキャンバス生地をトートバッグに簡単に取り付けることができました。マリメッコのプケッティとピックルース柄の生地を使用した缶バッジです。

無印良品で販売しているシンプルなデザインのサコッシュにも。黒色のサコッシュにPUKETTI(ブラック)を合わせました。缶バッジなので簡単に取り付けができ、シンプルなファッション小物のアクセントになります。
サコッシュの価格は1個990円で、シルバーグレーやマスタードも人気のカラーです。

今回はバッグと缶バッジを同色で揃えてみました。マリメッコの生地は価格が高めですが、缶バッジは少しの面積の生地で作成できるのでチャレンジしやすいです。

44mmの缶バッジキットは1セットに5個入っています。1個あたり約20円で購入できる分、ピンの強度はあまり強くない印象です。繰り返し使用していると、ピンの部分が少し曲がってしまいました。

カウニステの生地を使って缶バッジを作ろうと思ったのですが、厚手の生地は缶バッジの内側に入れ込みにくく、使用中にパーツが外れてしまうことも。
商品パッケージの説明書きを見てみると、「デニム地などの厚い生地や固い生地では作りにくい場合があります」と記載されていました。

100円ショップは裁縫道具やハンドクラフトグッズの品揃えが豊富です。かわいいカットクロスも見つけることができました。今回はセリアで購入したカットクロスを使用しました。

セリアで購入した洋梨柄のカットクロス(右)とマリメッコのピエニパーリナ(左)を並べてみました。どちらも可愛いデザインですが、缶バッジは模様が小さい方が使いやすいので、今回はセリアの洋梨柄カットクロスを使用しています。

働く車やハリネズミのカットクロスもセリアで購入しました。カットクロスのサイズは約35cm×30cmで、缶バッジ作りには十分なサイズです。

ハマナカのワッペンと缶バッジキットを組み合わせて使用しました。缶バッジにそのままワッペンを貼るのではなく、セリアで購入した白色(無地)のカットクロスを組み合わせています。

くるみボタンのような仕上がりになりました。組み合わせている無地の生地を変えるだけで、大きく印象が変わります。

44mmの小さな缶バッジには、ファミリアとCHECK&STRIPEで購入したアップリケをつけています。子供バッグのアレンジにもおすすめです。

オリジナル缶バッジ作りで使用したいのが、やはり紙です。今回はセリアで購入したデザインペーパー(折り紙)を使用しましたが、自分で描いたイラストやお気に入りのキャラクターの缶バッジ作りにも使用できます。(個人利用の場合)

紙を使用した缶バッジの作り方は、布の場合と同じです。

紙はシワが入りやすいので、パーツの内側はあまりきれいな状態ではありません。

表側のシワを伸ばしつつ丁寧に作ったのですが、缶バッジのサイド部分はどうしてもシワができてしまいます。

デザインペーパーで作った缶バッチを並べてみました。イラスト自体はきれいに見えていますが、布のように端の処理はきれいに行うことができませんでした。

100円ショップは、缶バッジやキーホルダーなどコレクション系収納グッズの種類が豊富です。次々と新商品が登場しており、缶バッジ収納グッズも数多く見つけることができました。
上の写真では、キャンドゥで購入した「缶バッチ収納ケース」とサイズ別の「缶バッチカバー」を並べました。キャンドゥの商品は「缶バッジ」ではなく、「缶バッチ」という言葉が使用されています。

セリアで購入した缶バッジ収納グッズです。ピンク色のうさぎ耳キャラクターがデザインされている「マイコレ」シリーズは、セリアとキャンドゥの共通商品でした。(発売元:和泉化成株式会社)
缶バッジカバーはセリアとキャンドゥで商品が異なります。

左がセリア、右がキャンドゥで購入した缶バッジカバーです。57mmサイズの缶バッジカバーはどちらも10枚入りでした。

缶バッジカバーを並べてみるとデザインが異なるのがわかります。キャンドゥ(右)の缶バッチカバーは厚みがあり、縁の処理もしっかりとしている印象です。

缶バッジキットで作成した缶バッジを「キャンドゥのカバー」に入れてみました。下部分は入るのですが、上部分をどう頑張っても被せることができません…
キャンドゥのカバーはピッタリサイズで、厚みがあるので通常の缶バッジよりも厚みがでやすい自作缶バッジが入りませんでした。

セリアの缶バッジカバーはキャンドゥの商品よりも柔らかく、上部分も取り付けることができました。(ちょっと引っ張りながら入れます)

セリアの缶バッジカバーをつけた状態です。紙で作ったオリジナル缶バッジは破れやすいので、缶バッジカバーで保護しています。

缶バッジカバーをつけることで、気になっていた端の処理が目立ちにくくなりました。

缶バッジカバーをつけた状態の裏側です。裏側もカバーでしっかりと保護しているので、ピン側のパーツが外れにくくなりました。

セリアで缶バッジキットを購入する場合は、同サイズの缶バッジカバーの購入がおすすめです。

セリアで購入した「マイコレ専用バインダー 44mm用缶バッチ収納リフィル」を使用しました。バインダーとリフィルが別売りで、缶バッジの数が増えるとリフィルを追加することができます。

缶バッジの適応サイズは「44mm×44mm以内・厚み9mm以内」です。

クリアタイプのリフィルなので44mmの缶バッジをキレイにコレクションすることができます。好きなアニメやキャラクターの缶バッジ収納にもおすすめです。

ポケットの裏側から缶バッジを出し入れすることができました。

缶バッジキットで作成した44mmの缶バッジを並べてみました。小さいサイズの缶バッジは小花柄など、細々としたデザインが向いています。

好きな色やデザインの布で缶バッジを作り、ボタンのように使用するのも素敵です。

布と紙、ワッペンどのアイテムとも相性がよかったのが、57mmサイズの缶バッジです。

ボタンにするには大きすぎるサイズですが、バッグやファッション小物のワンポイントアレンジで活躍します。44mmと同じ1セット5個入りで、お得なセットでした。

77mmの缶バッジは大柄やキャラクターの缶バッジ作りに使いやすい大きさです。こちらは1セットに2個のみが入っていました。

手で持ってみるとサイズが大きいのがわかります。ファッション小物に缶バッジというよりも好きなデザイン、キャラクター、イラストを見て楽しみたい時におすすめです。

缶バッジは接着剤でしっかりとくっつけていますが、缶バッジのサイズが大きいほど外れる可能性が高くなります。

缶バッジキットは2019年6月に新登場した商品ですが、ツイッターでも話題となっており、品切れの店舗が増えています。セリアの店舗で見かけた場合は早めの購入が良さそうです。

100円ショップのくるみボタンキットとは違った楽しさがある商品でした。
本格的なオリジナル缶バッジを作る場合は専門ショップへ依頼、または通販ショップで「缶バッジキット(amazon)」のチェックがおすすめです。